ミドルベットとは、ハンディキャップやオーバー/アンダー、トータル(合計)ベットの変動するオッズやライン(ブックメーカーが提示する2.5や4.5といったハンデやオーバー/アンダーの数字)を利用したベッティング戦略です。同じイベントに2つの正反対のベットを置いて実行します。
ヘッジングに似ていますが、目的はヘッジングのようにリスクを軽減するためではありません。最初のベットと2回目のベットの間にライン/オッズが変動しているため、ミドルベットは両方のベットに勝つチャンスを与えてくれます。
ミドルベットを成功させるためには、最終スコアが2つのベットの数字の間、つまり【ミドル】になるように、2つの異なる反対の結果にベットする必要があります。 そうすることによって、両方の賭けに勝つことができます。
このベットを理解するためには、ハンディキャップやオーバー/アンダー、トータル(合計)ベット等のラインがどのようなベットかを知っていること、どのように変動するかを理解していることに加えて、そのスポーツの知識が必要となります。
ブックメーカー初心者さんが行うには少し難しいと思うので、ブックメーカーのオッズの仕組みに慣れてから行うことをお勧めします。
スポーツベッティング歴の長い方なら実行する価値のあるベット戦略です。
ハンディキャップやオーバー/アンダー、トータル(合計)ベットのライン/オッズが変動するたびにミドルベットを行うチャンスがあります。
これらのラインやオッズの変動が激しいスポーツには、アメリカンフットボール、バスケットボールが主に挙げられますが、他の競技でも細かいハンディキャップやオーバー/アンダー、トータル(合計)ベットを提供しているブックメーカーならミドルベットの機会があります。
反対にスコアーのあまり入らないサッカーなどのスポーツでは、細かいラインが出るマーケット(ベットの種類)を選ぶ必要があるでしょう。
また、試合前に予め1つのベットをし、 ライブベットで試合の流れによってオッズやラインが変動した際にミドルベットを行うことができます。
オッズやラインの変動を利用した ベット戦略なので、他の分野での応用は難しいかと思いますが、株やバイナリーに使える可能性はあります。
(個人的に株やバイナリーの知識はほとんどないのであくまで予測😅)
ミドルベットを行うには、1つのブックメーカーで大きくラインが動いたビンゴ 天井 4 号機には1つのブックメーカーでも行えますが、2つのブックメーカーの異なる数値のラインを使って行うほうが、利益を得るラインが見つかりやすくなります。
幾つか例を挙げてミドルベットの解説をしてみましょう。
ラインの動きを考慮せず、出ているオッズから利益を得るためには2つのブックメーカーを照らし合わせ、同じマーケットのギャップを見つけ、利益が出るように賭け金を計算してベットする必要があります。
例1:サッカーの リバプール vs ノリッジ の試合で、アジアンハンディキャップマーケットで以下のようにベットします。
マーケット | オッズ | 賭け金 | 利益 | |
ブックメーカーA | リバプール(-2) | 1.9 | $51.5 | $46.35 |
ブックメーカーB | ノリッジ(+3) | 2.25 | $43.5 | $54.37 |
試合結果の可能性を考えてみましょう。
想定される結果①
実際の試合結果でリバプールが 1 ‐ 0で勝利したビンゴ 天井 4 号機、引き分けのビンゴ 天井 4 号機、またはリバプールが敗北したビンゴ 天井 4 号機は
想定される結果②
実際の試合結果でリバプールが4ゴール差以上で勝利
想定される結果③
実際の試合結果でリバプールが2ゴール差で勝利
想定される結果④
実際の試合結果でリバプールが3ゴール差で勝利
となり、損失の可能性はありません。しかしこのような美味しい状況はそうそうあるものではなく、 見つけるのが少しばかり難しいラインです。
もう一つ例を挙げてみます。
この例では、ラインに動きがあったビンゴ 天井 4 号機のミドルベットの方法を解説します。
ラインはパンター(ベッター)たちのベット数や額などによって変動します。アメフトやバスケの試合で特によく見られる現象です。
例えば、試合一種間前のハンディキャップと試合前日のハンディキャップのラインやオッズでは変動をよく目にすることでしょう。
ライブベットとなると特にラインは頻繁に変動します。
アメリカンフットボールのニューイングランド・ペイトリオッツ vs フィラデルフィア・イーグルス の試合では、試合一週間前と前日のハンディキャップベットでは、オッズにあまり変動はないものの、ハンディキャップのラインが変動しています。
こんな時はミドルベットのチャンスです。
チーム | 試合一週間前のハンディキャップ | 試合前日のハンディキャップ |
ニューイングランド・ペイトリオッツ | -5.5 | -2.5 |
フィラデルフィア・イーグルス | +5.5 | +2.5 |
試合一週間前のハンディキャップ:イーグルス(+5.5)に賭けていて、ラインが動いた際にペイトリオッツ(-2.5)にも賭けたビンゴ 天井 4 号機、両方のベットに勝ち、大きな利益を得るチャンスがあります。
この状況でミドルベットの両方で利益を得るには、ペイトリオッツが3ポイント差~5ポイント差で勝利する必要があります。
ベット | 実際の試合結果 | |||||
22-21 | 23-21 | 24-21 | 25-21 | 26-21 | 27-21 | |
ペイトリオッツ (-2.5) | ベット勝敗の結果 | |||||
19.5-21
✖ |
20.5-21
✖ |
21.5-21
〇 |
22.5-21
〇 |
23.5-21
〇 |
24.5-21
〇 |
|
イーグルス
(+5.5) |
22-26.5
〇 |
23-26.5
〇 |
24-26.5
〇 |
25-26.5
〇 |
26-26.5
〇 |
27-26.5
✖ |
ペイトリオッツが3ポイント差~5ポイント差で勝利しなかったビンゴ 天井 4 号機、どちらかのベットのみの勝利となるので、両オッズを比較し、ベット額を決めましょう。
反対に、この試合で別の状況を考えてみましょう。
試合一週間前のハンディキャップ:ペイトリオッツ(-5.5)に賭けており、実際の試合で第1クォーターを終えた際、ペイトリオッツが14ポイントの差をつけて勝っているとします。
するとブックメーカーはイーグルスに+ 7.5以上のハンデを与える可能性が大いにあります。イーグルス(+7.5)となり、そちらにも少額を賭けたビンゴ 天井 4 号機、
となり、イーグルスがまき返す可能性がありそうならヘッジングにもなり、なおかつ2つのベットに勝つ可能性もあります。
ミドルベットはスポーツベッティング(ブックメーカー)の知識がない限り、実践はお勧めしません。
ミドルベットで利益を得るには、多くのスポーツベット戦略と同じように、そのスポーツに関する深い知識が必要なだけでなく調査が必要になります。
最初に賭けたブックメーカーのラインをこまめにチェックする必要があり、また、複数のブックメーカーでラインをチェックした方が成功の可能性は高くなります。
必ず勝てるミドルベットも存在すること。
ラインが変動すれば、ある時にはヘッジングとして利用できます。
勝っても小額であったり、ベット額によっては負けると大きな損失となる可能性もあります。
こまめなラインの確認と計算が必要なので、時間を費やす必要があります。
やはりスポーツベット歴のある程度長い方、といっても1年ほど毎週いろんな方法でベットし続ければノウハウを得られると思います。
幾つかのブックメーカーにアカウントを持っていて、調査をするのが面倒に感じない方、こまめにチェックできる方でないと、ミドルベットの機会を見つけるのが難しいかと思います。
ミドルベットをする機会を見つけやすいのは、ハンデにしてもオーバー/アンダーにしても、細かく選択できるマーケットを提供しているブックメーカー。
人気の試合では通常より細かくマーケットがリリースされることも多々あります。
そして高オッズのサイトは、ミドルベットの際もヘッジングの際もより助けになります。
ただし、ミドルベットに成功して両ベット共に勝てば大きな利益、しなければ少しの損失/利益で終わることがほとんどです。(両ベット負けとなる可能性のあるようなミドルベットは避けた方が無難)
成功するかどうかは、結局のところあなたのそのスポーツに対する「目」にかかっています。
ブックメーカー初心者を脱出したなら、こんなミドルベットのチャンスを自然に見つけることができるでしょう。