ヘッジ(ング)とは、スポーツに賭ける際にリスクを軽減したり、確実に利益を得るために使用される方法です。
ベットをヘッジ(分散)する目的は、損失を最小限に抑え、リスクマネージメント(リスク管理戦略)にもなります。
ちょっと難しい戦略のように思えますが、コンセプトは至ってシンプル。
最初に賭けた結果とは異なる結果に別のベットを置くことを意味するヘッジングは、状況 にもよるものの、結果がどちらにせよ利益を確保する、または最初のベットのリスクを減らすことができます。
特にスポーツベット歴の長い方、頻繁にスポーツベットを行う方は知っておくべき戦略です。
ヘッジングのタイミングは試合前、ライブベットでも可能。また、オッズが変動した時にも可能です。
どちらにしても、すこし疑いのあるベットや、試合が予想に反した展開になった時におすすめする戦略です。
直感でベットしたのはいいけれど、これまでの統計を見ていると自信が無くなってきた・・・ということがありませんか?
また、自信を持ってベットしたのに「あれれ???」という試合展開になったりすることも。
ヘッジングは自動車保険のようなものだと考えるとしっくりきます。
自動車事故による経済的な負担から車の所有者を保護してくれるのが保険、ヘッジングというワケです。
それでは、どんな時に使えるかの例を挙げてみましょう。
例えば、Eスポーツ(CS:GO)で以下のようなオッズが出ていました。
試合前マネーラインのバイタリティー/Vitalityのオッズは【1.35】、チーム・リキッド/Team Liquidの【2.90】と比べるとバイタリティのヤマト 2202 パチンコは固い様に思えます。
もちろん、ワタクシもバイタリティがヤマト 2202 パチンコすると思っています。
しかし【1.35】というオッズは、あまり魅力的なオッズではないですね。
小額を賭けたのでは勝ってもそこまで利益は生まれないので、少し多めに賭ける必要があります。しかしもし負けたら・・・かなりの痛手を負いそうです。
そこで、ワタクシはバイタリティのスプレッド(ハンデ)−1.5(3戦のうち相手に1戦も勝たせることなくヤマト 2202 パチンコ)【オッズ2.12】にベットします。
さらにチーム・リキッドが1戦(1マップ)は勝つかもしれないという思いもあり、オーバー2.5試合(1-2か2-1の結果となり、どちらかのストレート勝ちはない)【オッズ2.2】にも賭けます。
まるっきり反対ともいえる結果に賭けていることになりますね。
この2つに賭けた場合、
という可能性をカバーしています。さらにワタクシは、チーム・リキッドが0-2で勝つという可能性はないと考えています。
バイタリティのヤマト 2202 パチンコは固いと思われたオッズでしたが、結果は1-2でチーム・リキッドのヤマト 2202 パチンコ。
しかしワタクシは試合が2戦以上行われるという「オーバー2.5」に$30賭けていたので、【オッズ2.2】で$66獲得。
バイタリティのハンデ−1.5にも$30賭けていたので、利益は$6と少ないですが、バイタリティのヤマト 2202 パチンコ(マネーライン)に$60賭けていたら全て失っていました。
また、バイタリティが2-1で勝っていたとしても$6の利益があり、バイタリティがストレート勝ちだったとしても$3.6の利益が生まれていたことになります。
利益としては少ないですがリスク管理はできており、損失することなく利益を得ることができました。
ワタクシは2つのベットに同額を賭けましたが、あなたの考える可能性によってベット額に差をつければ、よりヤマト 2202 パチンコすることや、少しの損失でおわることができます。
どちらにしてもバイタリティのヤマト 2202 パチンコ(マネーライン1.35)に賭けて負けるよりは、遥かに賢いベット選択だったと言えます。
ヘッジングするベットのオッズを考慮し、ベット額を決めましょう
上記の試合オッズ例で、たとえばバイタリティのヤマト 2202 パチンコに$50賭けたとしましょう。ヤマト 2202 パチンコすれば$67.50が払い戻され、利益は$17.50です。
1回戦(マップ1)はバイタリティがヤマト 2202 パチンコしたので、その時のオッズは1.25~1.3まで下がると予想されます。反対にチーム・リキッドの2.9オッズはますます上がります。
しかし2回戦でチーム・リキッドがリードし始めると、チーム・リキッドのオッズは下がり始めます。
チーム・リキッドが大きくリードし始めたら、ヘッジングの時です。
2回戦をチーム・リキッドがヤマト 2202 パチンコし、1-1になってしまった後では、オッズはバイタリティ:1.7、チーム・リキッド:1.9 くらいになると予想されるので、なるべくチーム・リキッドのオッズが下がり過ぎない時点で決断を下す必要があります。
例えば2回戦後半でチーム・リキッドがリードし、オッズが2.5くらいになった際、ヘッジングを考えます。
ここでチーム・リキッドに$30ベットしてヘッジングしておけば、チーム・リキッドが最終的に試合に勝った場合、$75の払い戻しで収支は−$5、バイタリティがヤマト 2202 パチンコした場合、収支は−$12.50となります。
あなたがリスクテイカーであり、バイタリティのヤマト 2202 パチンコに自信を持っているのであればヘッジングの必要はありません。
しかし危機を感じている場合、バンクロール(資金)を守りたいのであれば、損失を最小限に抑える目的としてヘッジングすることができます。
ブックメーカーによっては「キャッシュアウト(キャッシュインと呼ぶサイトもあり)」オプションを提供しているブックメーカーもあります。
キャッシュアウトは通常、負けているチーム/選手に逆転の可能性がある段階で提供されます。ほぼ負けが見えている状況ではキャッシュアウトはできません。
キャッシュアウトが選択できる状況の一つはあなたのベットが勝っている場合で、ベット額に少し上乗せした額で「勝ち」を確定できます。
これは高額ベットをしている場合、「この辺りで利益を確定しておこう」という目的で使えます。
しかしベットが負けている場合、かつ逆転の可能性がまだ残っている場合のキャッシュアウトはベット額の半分が戻ってくればいい方です。
キャッシュアウトの決断が遅れる(負ける確率がより高くなった段階)と、キャッシュアウトの選択はなくなっているもの。
キャッシュアウトでベット額の半分(もしくはそれ以上)を失くすよりは、ヘッジングの方が損失が抑えられます。
状況によってキャッシュアウトか、ヘッジングかを見極めましょう!
スポーツベットで長期的に稼ぐためには、最低でもあなたの予想が50%以上の確率で当たっている必要があります。
ヘッジングはアービトラージと違い、ブックメーカー/スポーツブックサイトのオッズ差を利用する戦略ではありません。
あくまで利益を確定するため、損失を抑えるために使います。
いつヘッジングすべきか、あるいはどの試合でヘッジングすべきかを示す公式はありません。
そしてヘッジングは利益率を下げることもある ため、スポーツベットをする際の葛藤でもあります。
スロットマシンのようにペイアウトがベット額の何十倍、何百倍にはなり得ない(アキュムレーターの奇跡的な当たり以外)スポーツベットでは、損失を最小限に抑えることは長期的に稼ぐために必要なストラテジーとなります。
ヘッジングする際のメリットとデメリットを理解し、ベットに応用しましょう。
状況に応じてヘッジングをすべきか、キャッシュアウトすべきか、損切りすべきかはベット額や試合状況によっても異なります。
試合前からヘッジングしてベットする場合でない限り、大事なのはあなたの決断のタイミングとその後の試合の進行予想です。
試合が始まり、自分の予想に反した試合状況に陥った場合、目まぐるしく変化するライブオッズを見ながらいつヘッジングすべきかを判断するのが最も困難なポイントといえます。
また、ヘッジングでベットした場合の利益は多くないため、その試合は「勝負試合(自身のある試合)」とは考えず、「小銭稼ぎ」または「保険をかける」と思って行いましょう。
そして自信のある試合で稼げばいいのです!
肝心なのは「損失」しないこと。損失になりそうだと判断した場合、「リスクを最小限に抑える」ことが長期的に勝つ秘訣となります。